フィリピンの金利からフィリピンの借金漬けが鮮明に。

私が来た33年前はフィリピンの預け入れ銀行金利も15%あった。国債を買っても同じであった。故に来た当時は働くなんて考えなかった。4千万円預ければ年間600万円が自動的に入って来た。笑いが止まらないが、その分ペソがドルに対して地滑り的に下落していった。当時1万円が1800ペソ位の価値だったが今は約5000ペソ。円がドルに対して高かった時は6000ペソにも成った。俗に言う為替損だが、約300%である。それ故に30年前に銀行一辺倒から、不動産売買に転じて、倍々ゲーム即ち年利100%の世界に突入したが、それも2000年に終焉を迎えた。それが今では新築マンションでは-50%の差損までに成った。即ち新築マンションを買ったら、半値になるということだ。しかし2000年ころからは預け入れ金利も、どんどん下がり、今では1%台まで来ている。 それ故に優良企業貸出金利も下がり2014年から昨年までは、日本と比べれば高いが4%台を維持していたので、この国の主たる産業の不動産開発事業者には、この世の春であったが、しかし昨年頃から上がり始めて、現在は7%台まで上昇している。これはあくまでも優良企業レートで、一般向け融資は前から10%~14%が普通。金融会社から借りれば24%以上が普通となる。

この貸付け金利の上昇はフィリピンの国債の上昇から来ている。輸出入貿易不均衡が40%輸入超過で、世界経済衰退でOFW の海外からの送金が減り、直接投資で支えてきたGDPだが、不動産にも陰りがあり、国債金利は上昇を続けてきた。更に上げたら、国内産業が壊滅する。上げなくては国債を消化出来ない。難しい情勢である。

その上 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)こうした債権が破綻しても、投資家に対し元本保証の仕組みに対する信用度はドイツ銀行では無いが、保証をしているドイツ銀行自身が、本来なら保証金で大儲けをしているはずのドイツ銀行が赤字転落の危機に立っている現状、誰が世界の金融の仕組みを補填できるかが問題で、信用不安が世界的に広がっている。どこかが弾ければ、世界が弾ける。その点日本の国債は国内消費なので、強いと思われる。

0コメント

  • 1000 / 1000