21年前に開発した寝たきりの人の筋肉再生の為のマッサージが、今私を蘇がえさせている。

この話しに入る前に、フィリピン移住と簡単に言っている人に言いたい。前にも言った医療問題、社会保障制度、治安問題、物価問題と日本とは大きく異なる事で、元気なうちは気にせず、目の前の欲求で何とでも言えるが、加齢とは残酷なものであり、フィリピンでそれなりの生活をするより、新宿で浮浪者になった方がマシである事は多々ある。新宿で浮浪者をしていれば、倒れれば、救急車で病院にも行けるが、ここではそう言う訳にも行かない。フィリピンでは本人の金無しでは、全てが動かない。その為には信頼できる人が側にいる事だが、若い女房を貰い当初は楽しいが、自分が衰えて来ると、その若い女房は別の男を作る、女も淋しい、私が見てきた90%がそうだ。当然だが、人はそれを考えずに、今だけを語る。医療と言っても、病気を治す事だと思っている人が大半だが、若い人の怪我なら良いが、高齢者の場合、治療をする段階では既に遅い事が、私が見る限り80%が遅い。高齢者が治療を受けた場合、
完治せず、寝たきりになる。日本医療の問題点は、分業化で一人の人を時系列的に見られない事であるが、私が26年前に、パンパンガ病院の副院長をパートナーとして始めた介護施設の考え方は、一人の人を時系列で見ることで、そのパートナー医師は、それを司る人を育てる事に重点を置いていた。既に2年前に亡くなったが、今でも素晴らしい人とパートナーであったと思っているし、彼女がいなければ、事業は進まなかったであろう。しかし、男性住人側は、結局、そうした司る人や他の女に手を出して、出て行く。出て行くと自分を正当化する為に、我々の悪口を撒き散らす。そうした現状の中、寝たきりから、車椅子生活にさせないようにする思索として、寝たきり筋力増進マッサージを開発する為に司る人の教育を始めた。筋力とは筋力トレーニングをすれば良いと言う事では無い。骨から派生する筋肉を刺激する事で強度を増して行き、その周りの神経やリンパを刺激する事によって更に変わる。
タンパク質の摂取も大事な要素である。その最初の時に採用した人に今、私は週一回、施設にいったさに、3時間のマッサージを行って貰っている。足の爪先から頭までで、それもストレッチをしながら、骨の裏側の筋肉をも含めて、骨一本一本入念に行って、こちらはその痛さに、
冷や汗をかきながらの3時間だが、マニラ隔離で施設に6ヶ月以上来られ無かったのと、亡くなったパートナー、ドクターの看病や後処理等、又自分の娘の大学卒業とその娘が学生起業していたので、その手伝い等で忙しく、暫く顔を見ていなかったが、漸く戻って来た事もあり、5年ぶりに私の身体の面倒を見てくれる様になり、8週目だが、パンデミックも有り、ヨロヨロの私の身体が今漸く蘇って来た。年寄りの歩行中のふらつきも無くなり、階段も普通に手摺りに捕まらず上がれる、下がれる様になった。半年後には階段を駆け上がれるだろう。
施設の屋根の張り替え作業もも進んでいる。こう言う努力と人を育てて来た事が今報われる。施設のマネージャーも、29年前に、私の飲食店に就職して、泣き泣き私が経理を教えた者が、今私を支えている。此処での飲食のチーフ二人も20年と長い。このマネージャーは自分で車も買っている。
思い起こす35年。まだまだこれから30年だ。(笑)

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