マニラ男の手料理。フランス産のらっきょうの由来を考察する

らっきょうは中国では紀元前から栽培され、現在では主産地が中央部から南部に移っている。日本へは平安時代(9世紀)に中国から伝わったとされており、おおみら(於保美良)とよび薬用として使われ。「辣韮」(ユリ科ネギ属)和名 オオニラ 原産地は中国暑さを乗り切る健康野菜らっきょうは梅と同じく、この時期にしか出回らない。季節感たっぷりの野菜。
品種をみてみると
◆ らくだ; らっきょうの代表的な品種(在来種)で大球、各地で栽培されている。 らくだという言葉は、江戸時代に形ばかり大きくて品質が劣るものを云った言葉と云われている。野菜としてはらっきょうと長芋の品種に有る。
◆ 八房:全国各地に散在しているが、らくだと玉らっきょうのほぼ中間型で、収穫も少ない。
◆ 九頭竜:らくだに近い福井在来系から小球・丸型で年に10~15球まで分球す るものを選び出した品種である。球の揃いもよく、1年物で十分花らっきょうに使える。
◆ 玉らっきょう:台湾から導入された品種で、白色で小球。 酢漬けの花らっきょうになります。 花らっきょうの名前は球の両端を切って漬ける事から名づけられまし た。 生産地ですぐに漬物にされるので、生のものはほとんど出回無い。 
◆ エシャロット:根つき、葉つきの若採りのらっきょう。この名前は、昭和30年に売り出す際、フランス語で玉ねぎなどのことをエシャロットということから名づけられました。その後、こちらの方が普及してしまい、輸入された本来の小型玉ねぎ"エシャロット"は"ベルギーエシャロット"と呼ばれています。 
この様に中国原産は日本に渡り、シルクロードで西洋にも渡っている。西洋食材店で買ってきた Petit Oignons 小さな玉ねぎの漬け物。 らっきょうの漬け方には様々あるが、甘酢漬け、塩漬け、ニンニク漬け等があるが、このフランス産らっきょうは甘酢漬けで日本と同じ、食文化とは面白い。
このらっきょうと梅干し、具沢山の豚汁とご飯 最高です。大きな椎茸の茶碗蒸し、野菜炒め。これは美味しく出来たスパゲティミートソース、玉ねぎをフライパンで焦げるまでにして、ニンニクとひき肉を入れてケチャップとウースターソースで味を整えた。それから、これが無性に呑みたくなる紹興酒、マカチィの台湾鍋のチィエンチィエンでは欠かさず呑む。無くなったがシャングリラの中華シャンパレスでも楽しむし、リトル東京お好み焼き屋にはオヤジに無理言ってマイボトルを置かしてもらっている。今回はネットで取り寄せた。オンザロックが何時もの飲み方。それに、オクラカラシ漬けと納豆の上にシラスを掛けた丼に、レンコンとゴボウ、ニンジンできんぴらゴボウ味を添えて呑んだ。毎週作る焼き豚は賄い飯やハモンイベルコその他のコールドカッツにも使う。
マニラ男の手料理を連載してハヤ3年。慣れというのは恐ろしい。すっかり呑んべい主婦になった。

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