観察魔、思考魔、計画魔の私。フィリピンの不動産屋は物件紹介で図面を持って来ない。大工は図面を渡しても、図面通りに出来ない。

今度引っ越す先の部屋の図面が3週間経って漸く来たので、図面を元に3D図面を作り、立体的に家具のレイアウトを決めて、シュミレーションを作る。これは私にとっては、これはいろはのいで有る。まあこれは20年前からやっている事で、2つのビル、28の戸建てを建てた時にも使っている。しかし25年前に最初に建て始めた時にはコンピュータが発達していなかったので、青図しか無かったので、これはフィリピン人の大の苦手要素で有る、図面の中にある数字と自分の思い込みが一致せずに、しかも思い込みが優先する。最初の店舗を作った時、カウンターを作らせたが、日本風カウンターなので高さ75cmで有るが、作ったのは120cmのウエスタンカウンター。言い訳でカウンターって書いてあったから、このカウンターを作った。(笑)と言って間違いを認めない。こうした事例は星の数ほどある。見せないと理解しないと言う事で、立体図を作る様になった。しかし、今の私に言わせる第三世代のフィリピン人、有名デベロッパーに勤めている大卒でも、人に物件を案内するのに図面も持って来ない、図面、図面としつこく言うと、見せたんだからそれで良いだろうと変な顔をする。銀行でも何処でも同じような事が起きるが、面白いフィリピン第三世代の思考は30年経っても変わっていないし、寧ろ堕落した。私が、観察魔、思考魔、計画魔になったのはフィリピンのお陰かもしれない。日本では君、分かってるよねで済む事が、ここでは通用しない。大丈夫、任せろと言う人はここでは、絶対に信用出来ない。うちの弁護士事務所の弁護士が社員に、ここに行ったらこう話しなさいと、話す言葉を一言一句教えるのも同じ事で有る。うちの事務所では、時間が来ると音声で、何々の時間ですよと注意喚起する仕組みを使っている。その位でフィリピンではちょうど良いので有る。まあそんな事をして引越し屋にも指示をしないと行けない。
メイドを雇えば病気問題、物が無くなる問題、家族の金銭問題、知らないなら聞けば良いが、勝手に使ってものが壊される問題、釣り銭不明問題と、余計な神を使う。だからもうメイドも運転手も、もういら無い。自分でやるが原則。家を建てるのでも、セメント、砂利以外は蛇口一つでも自分で買って現場にこうした図面付きで渡す。そうしないと、安物でごまかされ、差額が彼らのポケットに入る。職人に前払いしたら、翌日から来ない。鼻先に人参をぶら下げてやらせる以外、時間通りに物が進まない。それがフィリピンである。しかし、フィリピンに来て事情も知らず、言葉も出来ない人が、私の様に自分が全てやる。と言う事は到底出来ない。だから出来ないのに良く来るなと思う。それをどっかで知り合った女性にさせる事自体、到底無理で私に言わせれば、異常に高い家を建てる事になる。

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