パンデミックの被害以上に、生涯で初めてのパンデミックによる検証で近代社会の脆弱性を学んだ寧ろ良い1年間になった。

脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、一般的にはコンピュータのOSやソフトウェアにおいて、プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した情報セキュリティ上の欠陥のことを言う 。脆弱性が残された状態でコンピュータを利用していると、不正アクセスに利用されたり、ウイルスに感染したりする。これが今まで私が歩んできた近代社会と言う、正しくプログラムの不都合や設計上のミスがある社会だと置き換える事が出来る。
民主主義と言えど不完全だし、社会主義、共産主義と言うが、ただくだらない独裁者国家を産み出した事も、人類の脆弱性の一つと言える。コンピュータも1と0との積み上げによって出来ているが、未だにその領域は出ていない。しかし、今は量子力学により量子コピュータが生まれようとしている。
従来コンピュータは「ビット」と呼ばれる情報単位で「0、1」の情報を表現し計算を行うのに対して量子コンピュータは「量子ビット」と呼ばれる情報単位で「0、1」の情報を量子ビット(素子)の状態として表現するので,今までのコンピュータは計算をし直しても、また0と1から繰り返して計算し直す。例えば、20ビットで表現できる全ての入力パターンを使用して計算する場合、従来コンピュータでは、1回の入力で1つのパターンしか表現できないので、2の20乗=1,048,576回の入力と計算が必要になるが。量子ビットであれば1回の入力(20ビット)を使って、2の20乗=1,048,576パターンの値を同時に表現して計算を行うので20倍の二乗分早い計算が出来る。更に、量子もつれを利用すると、相互作用関係を持たせた複数の量子ビット(情報)を同時に操作することも可能になる。
この量子論を人間社会に当てはめると、民主主義とはなんぞやから、一つ一つ考えるのでは無く、30年なら30年の中で、人間社会で人間を幸せにした、又は不幸にしたと言うパターン(素子)を使って、未来を作って行くと言う事になり、時代の速度が更に加速すると言う事にもなる。
私が生まれた時にはテレビは無かった。初めて海外に行った時には、ファックスも無く、テレックスを使った。携帯電話なんてつい最近の事だし、ましてやコンピュータなんて普及し始めて25年しか経ってない。この70年の変化を、量子論でワープして、5年で同じ量の変化が見られるのか。私の時代でもこれだけの変化を楽しめた。もし江戸時代の人の変化と比べたら、私は何十倍、何百倍の変化を見られた訳だが、その上、次の5年で、その何倍もの変化を見られる。長生きしていて良かったと言えるが、その波に乗れなければ、生きる死屍。さあ次を考える意欲が湧いて来た。。

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