フィリピンの行くえ。未だにフィリピンが出稼ぎ者の送金で成り立っていると思っている日本人がいる事に驚愕。

出稼ぎ者と言う基準を考えると、フィリピンを出て海外で生活を行いながら、そこで得た収入からフィリピンの家族にお金を送っているフィリピン人と定義しよう。私は多くのフィリピン側の出稼ぎ者斡旋業者との繋がりが多くある。出稼ぎ斡旋業者とはPOEA フィリピン政府が出稼ぎ者の安全と人権権利を守る為に作られた組織で、金銭を得る為に海外に出る者はここの登録と許可がいる。その仕事をサポートするのが、POEA指定の出稼ぎ者斡旋業者であり、指定業者の中を信頼度を5段階で分けられ、信頼度1位の会社には、本人のPOEA出頭の義務が免除されている。出稼ぎ者の歴史はマルコスの時代にアメリカに逃れた100万人、しかし、アメリカの場合、市民権を得れば徴兵もある。ベトナム戦争徴兵を嫌がって戻って来たフィリピン人の馬鹿数知れず。日本だってジャパ行き時代で日本人と結婚した永住者30万人、日本生まれの2世はフィリピンに送金しない。今の実習生、研修生は20万人止まり。留学生はたかが知れてる。最大の中東出稼ぎ者100万人、しかし前回のオイルショックで給与を下げても、仕事止めをしない事でフィリピン政府と合意。後はヨーロッパだが、医療従事者を好むヨーロッパでは数が知れているし、昔のフィリピン人はスペイン語も話せたので、ラテン語は簡単に習得出来たので、多かったが今は少ない。そんななんだかんだで、250万人の出稼ぎ者。香港は子供の英語教育もありメイドを多く取っていたが、最近の香港情勢で一変。その上香港は給与基準が450ドル。日本が育てた船舶従事者は育っているが、今は競争が激しい。それに第二の出稼ぎ者、コールセンター。100万人と言われるが、高等技術コールセンターはインドが有利。今のレベルの仕事は全てAIに取って変われ、所詮滅亡する仕事。フィリピンの教育レベルは35年前の世界86位、アジア一番のレベルが今や108位でバングラデシュの手前。英語も70%のフィリピン人は今や理解しない。道で英語で聴くと逃げて行く。下の資料は世界銀行調査で有るが、世界最大の出稼ぎ者がいて、本国への送金が多いのはインド、中国である。そしてアメリカで働くメキシコ、それに次いでフィリピンだが、フィリピンのGDPが余りにも小さいので、出稼ぎ収入がGDPの10%となっているが、闇送金も多いので12〜3%に達していると思われる。確かに国に貢献している筆頭ではあるが、この35年で人口が4000万人増加したフィリピン人への貢献度は寧ろ低下している。ある日本人が出稼ぎ者1000万人で、フィリピンの外貨準備は全く問題が無いと言ってる人がいるが、この人はもう少し現実にめを向けて欲しい。フィリピンの輸出は最高値の2005年から比べると40%減で、それに対して輸入は人口増加で60%増加している。当然政府財政は火の車で何時もデフォルトしてもおかしく無い。ただ最大の貸付国であるアメリカ、日本にとってデフォルトしてもらっては困るので、無理な金融操作でフィリピン通貨を高くして、返済しやすいように、デフォルトしない様にと支えられて生きているに過ぎない。このパンデミックで世界労働市場が萎縮する中で更なる段階を迎えようとしているのは事実である。幾ら 私の様にフィリピンに投資をしていても、ベネゼイラにはならないとは思うが、半値以下になれば意味がない。1985年の為替と今の為替では300%価値が下落しているフィリピンペソ、35年間それを調整しながら、資産価値を保って来たが、今は調整出来る状況では無い。本来このパンデミックが無ければ、2022年には70%を売却すると考えて、今まで小さなものは売却して来たが、まずい状況である。

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