35年前フィリピンに電話は本当に少なかった。勿論、公衆電話は無かった。30年前に携帯電話ブームで普通電話は普及しなかった。

35年前の日本も漸く、ショルダーフォンや自動車電話があり、その代わり公衆電話は何処にでもあって、またポケットベルの普及もあり、まあ連絡を取るには問題が無い、状態であった。しかし、フィリピンはお話にならない状態であった。ホテルにいるから電話を使えたが、街に出たらどうすればいいか分からない程、電話は無かった。しかし、仕方無く電話が必要なので、申し込みに行ったら、引くのに10年掛かると言われ、山積みの申込用紙を見せられた。。他の人に笑い話で言ったら、どうすれば良いか教えてくれた。それは当時では、最高紙幣は500ペソだったが、1000ペソ袖の下を出せば付くと言われて、当時は結構高額だが、1000ペソを書類に挟んで出したら、翌日に付いた。(笑)そんな時代だが、私自身、海外通信でテレックス(紙テープで通信する)を習った時代から知ってるので、まあこんなものかと考えていた。しかし、結局この国は一般の線で繋がった電話線だが、その後インターネットの普及する2000年まで普及しなかった。勿論、公衆電話は都心の数カ所でそれで終わってしまった。フィリピンは我々が一から進歩して来た道を通らずに、一気に携帯電話に移行した国である。
日本は公衆電話は減ったが、防災を考えて、都市部では今までは200mに一台、今は500mに一台を残している。こんな配慮は無いフィリピン。いやそれ以前の問題でしか無い。

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