製造業の無いフィリピンの産業は、不動産業、飲食業、サービス業、観光業、輸入品物販業。。壊滅状態で広告業もお手上げ。

この国の産業とは何か。教育レベルの低下で、今更 製造業、技術開発業、を始めるのは無理である。ジプニーを作る程度である。不動産業、高級飲食業、高級飲食と言っても飲食単価500円を超えると言う事だが、日給1000円以下では500円のレストランには入れない。同じ原理がサービス業、観光業、輸入品物販業にも適用されるので、お金持ち、外国人以外購入は無理である。勿論、不動産も同じで有る。今外国人は際立って少ない。今まで、小金持ちは、この産業から収入を得ていた。大金持ちは不動産から収益を得ていた。では今まで通りに収入は得られるのか。ドミノ倒しで有る。例えば飲食業がダメなら、それを貸している不動産、食材流通業、が直接の被害が出るが、飲食業で収入を得ていた人が収入が無くなり、ものを買わなくなり、レジャーも控える様になる。これは日本でも同じだが、産業構造が偏ってそうした分野が90%の国では、確実に産業が崩壊する。
この国でテレビ局が倒産したが、簡単な理由で、くだない番組ばかり作るので、レベルの低い一般庶民しか見なくなる。タガログ語にするから外国人も見ない。見てるのは500円も使えない90%の庶民。不動産業、高い飲食業、サービス業、観光業、輸入品物販業がここに広告費を使ってどうするの。みんな逃げて残った、広告主はユニリバーやP&G,コルゲート、ネスレーだけだが残ったが、彼等だって限界が有る。他の業界は、ちゃんと車を持ったお金持ち対象の道路脇広告に集中する様になったので、お前馬鹿かと言うほど、道路脇の広告サイン塔が増えた。しかし、それもこのコロナの前から、空きが増えて来ていたが、今は壊滅状態で有る。フィリピン75%の経済を握るマニラ、その中心を南北に繋ぐエドサ通りが一番広告宣伝費用が高い。私の来た頃の35年前は、三洋電気とソニーの看板が大きかったが、今はそれが消えて、夥しい数の広告看板が立ち並ぶ。そのメインは写真右のパッシング川を渡る辺りで、まあ何十社の看板がかかり、夜はその明かりでサングラスをかけようかと言う勢いであったが、今うちのベランダから見えるが、寂しいものである。
これがフィリピン産業の現実の世界だ。うちの長年のクライアントのアメリカ地熱発電の企業も今撤退を決心した。

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