教育。何故ソニーが、世界で一番安定した企業であると言われるのか。松下、ソニーの戦い。方程式はソニーが上であった。

以前はこのベータとVHSの競争の後のソニーが余り良い成績が出せない時には、電気部分だけを見ていた人はパナソニック松下が日本を主導すると言われていた。1990年、パナソニック(当時:松下電器産業)が米ユニバーサル(当時:MCA)を買収した。 ユニバーサルとは、米ハリウッドのメジャースタジオ(映画製作・配給会社)である。 買収額は、61億ドル(当時の為替レートで約7800億円)だった。こんな良い買い物をしたにも関わらず、その後売却している。最近のテスラ株売却も同じで、パナソニックの日本人経営陣は、松下塾、販売網を築き、良い製品を作ると言う方程式を守り、誰も新たな方程式を理解せず昔ながらの経営維持こそ最高と今でも思っている。
一方、ソニーはCBSレコード(現:ソニーミュージックSME)とコロンビア(現:ソニーピクチャーズSPE)を買収し、新進気鋭のソフト産業に乗り出した時期です。まだエンタメの売上・利益は2割程度。1993年プレイステーションによるゲーム事業の大成功は知られた通りだが、2000年になるとそのゲームが危機的な500億赤字を出し、映画も低調。まだ元気だった本業の電機が2千500億の利益で支えていたが、2010年から大きく様相が代わり。電機の落ち込みと対照的に、映画・ゲーム・金融の3本柱が利益の大半を稼ぐ会社になっていく。そして現在は電機も含めた最高利益1兆円をパンデミックでも作り時価総額11兆円という日本4位の大企業になった。故に、4本の違った柱を持つ、世界で最も安定した企業になった。そして、一般サラリーマン社会ではソニーの社員は鼻に付く、嫌なサラリーマン1位にもなった。即ち、違った方程式を受け容れる。既存の仕組みを超える精神である。
ソニーもIBM同様にVAIOを切り離し、サーバーによるインターネット上での機器に必要な機器の要素はカメラとその機能と言う部分を徹底追求して、世界の65%以上のシェアを確保している。又非接触型ICカードNFCの分野、Bluetooth®(ブルートゥース)の分野でも最先端技術があり、パンデミックで非接触が更に加速するであろう。やはり経営とは、既存のものの技術革新も必要だが、世の中の変革を読み取る力が必要だ。その力をつけるのが教育でなくてはならない。

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