私はデパートで物を買わない。モールで食事はしない。

昔々私はデパートと商売をしていた。当時はデパートと言うブランドしか無い時代だ。でも未だにその古い方程式を変えないデパート。東急デパートは他に商売があるから早々に引退おめでとう。他のデパートしか無い、三越、高島屋、松屋、その他のデパート。ご苦労さま。
デパートと言う仕組みは、売値の30%をピンハネする、勿論建物やその他があるからだが、店頭で働く売子さんは、納入業者からの派遣でデパートとは関係無い。売上にもよるが、そうした人件費、模様替等で20%を使うので、納入業者の手に残るのは50%。納入業者だって搬入やその他、多くの人件費や経費を有しているので、実際の商品原価は25%以下になる。100円のものは、全て25円以下の価値のもので有る。これは流通過程では仕方ない事だが、モールでも同じ事で、フィリピンのモールでも10%ピンハネされて、家賃や高い共益費でこれも売上によるが25%以上となる。競争が激しく売上低迷では、家賃、共益費は定額なので、売上額の30%を超えて来る。その上高い光熱費、その残った金額から、人件費その他の経費や造作に対しての償却費を捻出するには、どうするか。品質を落とすか、価格を上げざるを得ないが、そこに消費税がのしかかる。デパートやモールで買い物や食事したら、家賃と電気代を買ったり、食ったりしたのと同じあり、私は下痢を起こす。笑笑。その方程式を替えて、直売、直販にしたのがニトリやその他であるが、モールは大量のスペースを使うので、借り手側の言うなりで貸すしか無い、さもなければスペースは誰も借りない場所となり、最終的に廃墟となる。中国を含めて世界中で起きている現象である。昔は香港やシンガポールはお買い物ツアーがあったが、今や街自体のモール化で買い物も食事も日本より断然高い。香港から多くの飲食店が横浜中華街に出しているが、本場の香港で1万円が横浜のランチでは1500円で食べられる。世界は狂っている。今までは、その狂気に乗ろうとした日本だが、早く正気に戻せるかが勝負だ。ヨーロッパを見よ。日本の時給の倍の給与。何処から来る。新しいビルやモールはあるか、少しはあるが、昔ながらの場所でやっている。ヨーロッパも人口は増えていないので、昔ながらの場所だけで良いのだ。物価は高いが、その分給与に反映されている。アパートや家も新築は少なく、昔の物を改良して使っている。落とし所はそんなイメージだが、日本は更なる将来に向かった合理性を持つべきだ。いまの安っぽいプレハブ建物で無く。

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