半導体王国日本復活。台湾TSMCとソニーによる日本最大級(1兆円規模)の半導体工場を作る事で合意。2024年稼働。政府も助成。


 世界的な半導体メーカーの「台湾積体電路製造」(TSMC)は14日、日本に半導体製造工場を建設する方針を明らかにした。熊本県につくるとみられる。2022年に着工し、24年の稼働をめざす。日本政府の誘致に応じた形で、公費による支援が前提となる。TSMCは台湾内外に17の製造工場を持つ。海外での大規模工場は、稼働中の中国と増設中の米国に続き日本が3カ国目となる。30日、整備中の「第二原水工業団地(仮称)」約21・3ヘクタールを、同社に対して8月1日から12月末の間、無償で貸し付ける議案を臨時議会に提出する。無償貸し付けは、売買契約を結んだ場合の引き渡し日の前日までとしている。売買契約手続きに時間がかかることから、契約までの間、ソニー側が速やかに造成工事に着手できるように配慮するためとみられる。同社の広報担当者は「議会で承認がいただければ、準備が整い次第造成工事に着手したい」としている。工場の着工時期や規模など詳細については「コメントは控える」とした。
第二原水工業団地は、ソニーの熊本テクノロジーセンター(TEC)の南側に隣接する。同社は菊陽町に対し、21日に書面で正式に同団地の用地取得を申し入れていた。ソニーは熊本のほかに長崎、山形、大分に画像センサーの生産拠点を持つが、いずれもフル稼働状態。スマホ向けに加え車載向けの需要拡大も見込めることから、事業拡大を検討していた。

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