類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)厚生労働省研究班.バイオテロ対応。が芳香剤で売られてアメリカ人2人死亡。
B. pseudomalleiに汚染された土壌や水に直接接触し皮膚損傷部から感染する経路(経皮感染)、汚染水の経口感染、あるいは汚染土壌の粉塵や水しぶきを吸入することによる経気道感染がある。世界で年間165,000人が感染し、死亡者数は89,000人と推定されている。その多くは成人症例である。リスク因子として糖尿病、慢性腎不全、呼吸器疾患、アルコール性肝障害が知られている。潜伏期間は1-21日とされる。最も多い感染臓器は肺であり、一般的な細菌性肺炎と同様に急性経過での発熱、咳嗽、喀痰、悪寒、呼吸困難などがみられる。しかし、亜急性および慢性経過で咳嗽、膿性喀痰(時に血痰)、夜間盗汗が出現する場合もあり、画像所見では空洞性病変がみられることもあるため活動性肺結核との鑑別を要する。経皮感染では局所皮膚の腫脹、膿瘍形成が見られ発熱を伴うこともある。初診時に半数以上の症例で菌血症を伴っており、敗血症性ショックをきたすことも多い。
主な流行地は東南アジア、南アジア、中国、オーストラリア北部で、中でもタイ北東部、オーストラリア北部は症例報告数が多い。その他中東やアフリカ、南米でも散発的な報告があり、今後より広範な地域で発生すると推測されている。これがウオルターマートがインドで製造した芳香剤に含まれいて、アメリカ人2人が死亡。
後は炭疽菌(たんそきん、Bacillus anthracis)は、炭疽(症)の病原体となる細菌。病気の原因になることが証明された最初の細菌であり、また弱毒性の菌を用いる弱毒生菌ワクチンが初めて開発された、細菌学上重要な細菌である。第二次世界大戦以降、生物兵器として各国の軍事機関で研究され、2001年にはアメリカ炭疽菌事件は郵便に炭疽菌を含ませ殺人に利用された。
まあ世の中には怖い事は多い。
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