デトネーションエンジンが日本の航空宇宙技術を次世代型ロケットに押し上げる鍵。
2013年11月名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻の笠原次郎教授、松岡健助教を中心とした研究グループは、世界で初めてパルスデトネーションロケットエンジン単独での飛行実験に成功しました。そして名古屋大学は2021年8月19日、慶應義塾大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、室蘭工業大学との共同研究で、世界で初めてデトネーションエンジンの宇宙飛行実証に成功したと発表した。デトネーションエンジンは今回の実証実験の成功により、深宇宙探査用キックモーターや、ロケットの初段/2段エンジンなどでの実用化に大きく近づくとしている。
デトネーションエンジンは、1~100kHzと極めて高い周波数でデトネーション波や圧縮波を発生させることで反応速度を格段に高める。ロケットエンジンを革新的に軽量化できるばかりか、推力を容易に生成できるようになり、エンジンの高性能化が期待できる。
今回の実験成果だけでも、アメリカのスペースXのロケットより、25%以上小型化、推進力の向上が認められている。又ジェットエンジンへの転用も可能かと思われる。日本の航空宇宙開発に弾みが付きそうだ。
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