愛するフィリピン。産業喚起のフィリピン産を随分作って来たが、フィリピンの弱さは供給能力と言う言葉すら理解しない地元。

随分フィリピン産を作って来たが、これが9年前に試みた最後のフィリピン産。ああ〜あ、やっぱりダメだった。
フィリピン産の蒸留酒 ランバノ。椰子かニッパから作られる。日本で言う焼酎で有る。椰子は一時注目を浴びたバイオフューエルに使えると価格が高騰して、田舎では安い焼酎ランバノを作ることが難しくなった。それに対してニッパは同金額なので、面白いと思っていた。サンミゲルビールは昔は13ペソだったので、一般庶民も飲めたが、キリンが買って価格が40ペソになり、一般庶民にはスポンサーがいないと飲めないものとなり、サンミゲルも解っているので、安いジンを主体化し、庶民はこれをジュースで割って飲むのが一般となっていた。レストランではサンミゲルビール以前は40ペソで売っていたが、現在では120ペソになっている。サンミゲルのジンに勝てて美味しいものはと言う事で、このランバノに目をつけたが、
椰子は高い、ニッパで作れば良いと思い、マニラの反対側の太平洋に面するインファンタ。そこの大学教授と組んでニッパで作ったランバノの品質改良と焼酎と同じ様に他の物と混ぜてフレーバーを付けて付加価値を高めると言う事で、以下の3種類を開発、まあしかし、フィリピン情け無く、瓶を作っているのはサンミゲルだけ、瓶は輸入、栓も全て輸入で器代金が中身代金を上回るという、有り様。それでも企業の贈答品として良いかと作った。それが写真の3種類。企業には企業のラベルを貼る事で何千本かは売ったが、レストラン卸には使えないので、20リットルの水用タンクで売り、お店ではデカンタで出すと言う方式を作り上げ、売り出したが、ここで何時もの問題。貯蔵数量が底をつき、次に出荷出来るのは半年後。結局フィリピンには農協も漁協も無いので、出来たものは出来ただけで、計画性が全く無い。前にも日本の中小商社に頼まれて、様々やったが、コンテナ一本を一杯に出来ないフィリピンサプライヤー。まあ何をやっても情け無いフィリピンで有る。名前のアラックはランバノではチープなイメージなので、インド中東での同種の名前にした。残念。

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