未来の旅行業を考える前に、旅行業とは何なのかを考察して、何が欠けて何が必要なのか考える。人が欲する非日常とは。

私はフィリピンでIATAの免許を随分前から持っている。即ち旅行業は直ぐにでも出来るが、やって無いし、やる気も無くなっている。そこで旅行業の将来はどうなるかと言う事を考え始めた。観光を目的とした旅行業は、非日常を求める欲求をどう掴み、それを安価で便利で、安全。それに食事を加えて、お客さんに売る事だが、自分では交通手段や宿泊手段、娯楽手段を持たず。そうしたものから、お客さんと引き換えにピンハネする事業である。
昔は日本人の知識不足から生まれる旅先の不安を煽り、私にお任せと言って、少し高めでも客を集めていたが、情報が拡散され、飛行機も宿泊先もネットで済む時代が来て、旅行業に対するコミッションが激減する中、旅行業は儲からないビジネスになった。それが私が辞めている理由である。コロナ前でも、日本の大手旅行会社は赤字であったが、飛行機や交通手段を丸ごと買切ったり、宿泊手段の旅館やホテルを自ら運営して、利益の根源を模索して来たが、コロナも含めてそうした、無駄な施設への投資も含めて、赤字であり、膨大な借金を増やしてしまった。基本的には未来はもう無い。まあそれでも高齢化社会でチャレンジ精神の無い日本人社会では、そのパーセントがまだ高い事で、町内会などの団体旅行で息をついているが、中小旅行会社も随分既に無くなったが、これも時間の問題であろう。  これが今の日本の旅行業である。 それと非日常と言う定義も変わり、スキー場であったり、温泉旅館街と言うものは、その地域全体が廃墟に成りつつあるのも現状である。では、未来の旅行業とは。

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