フィリピンの憂い。日本の憂いとどっちが上か。未来2100研究所の論理は何方にも使える。

私の住むBGCボニファシオグローバルシチィはフィリピン唯一の近代的街で、15年前は軍の練習場で土の丘でした。しかし今は縦横250mの範囲に約100棟の高層ビルが立ち並ぶ街になりました。これはシンガポールのルクアンユーのお陰と言えます。私は毎日英語で始まり英語で終わる日々を37年間やっていますので、少し普通の日本人と異なった思考をしていると自分でも認めています。さて、フィリピンのマンションは37年前でもプールやジムは必ず付いていました。中にはテニスコートもありました。ですので日本の住宅開発は遅れているなと思ってしまうのです。又マンションその他のビルの建築基準では、100平米あたり1台のパーキングが義務付けられており、私の部屋から30歩歩けば自分の車に行けます。
私の住むマンションから三越デパートは徒歩2分、反対側にはセントルークス聖路加病院、日本で言うコストコである2つの大型スーパーもあり、徒歩5分以内にはモールも3つあります。
15年前までは少し古い隣街りの市マカチィに住んでおり、マンションの部屋を買い、10年賃貸して、売却する不動産転がしも多くやっておりましたが、今はやっていません。
一見私の生活は素晴らしい様に思えますが、それはこの様な場所にいるからで、人口増加の止まらないフィリピンにも多くの問題点があります。それは教育レベルの大幅な低下です。私が来た37年前は東南アジアで一位、アジアでも一位の教育レベルがありましたが、今はバングラデシュと肩を並べる状況です。これは政治屋の自分の選挙に勝つ為の愚民政策で5000万人の人口増加に対して学校を1つも増やさず、午前の部、午後の部と授業を分け、その上1クラスに80名も生徒を入れたのです。そして、先生には少し給与を上げて全て見させたのですから、クラスは自習となり、こうした現状を作ったのです。故に給与に合った仕事も出来ないので、25年以上給与の改善は無く、賃金は平均で2万円程度ですが、最近の物価高では非常に厳しい状態です。海外で働く人からの仕送り約4兆円でかろじて生きているのですが、海外在住者の世代交代や今まではフィリピン人の海外出稼ぎはアジアでは1位でしたが、今や他国に抜かれて4位に成っています。その為、国内の犯罪も増加傾向に動き始め、将来の不安が増大しています。
話はマンションに戻りますが、預金口座を持っている人口がたった2%と成っている事もあり、同じく家賃もフィリピン人向けがここ20年間上昇していない事。しかし、マンション価格は3倍に成って、逆ザヤ状態に成っている、前は10年間で元が取れた賃貸業も23年で元を取るのが厳しい日本型賃貸業に成っている。
故に、マンションは買うものでは無く、借りるものとなり、写真にある私のマンションは40平米に10平米のバルコニー付きで4万円で借りている。

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