仲間のインド人の帰国で送別会。こんなに長く本音で話した事が無かった彼の世界観に驚愕。

彼は海運会社社長だがインドの海運業は面白い。カースト制でトップに立つ彼らが、世界航路を共同で開発。各現地に来て、メインの港から派生する小型船舶を彼が独自に作る形式。海運会社と言うよりも荷主にもなる商社機能を持つ。今儲けているのは、バレル60ドル以下でロシアから叩き買い、精製して、相場価格バレル80ドル前後で売る事の様だ。インド人の心の底にはアメリカ嫌いがハッキリある。ベトナム、アフガニスタン戦争、そしてインドを植民地化したイギリスのアングロサクソン人に対する憤り。彼の口からはウクライナ戦争の仕掛け人はアメリカ、イギリスであるとの考えである。昔の私のビジネスであるダイアモンド、大きな石の研磨はヨーロッパ、アメリカのユダヤ人、0.3カラット以下のメレと言われるダイアモンドの研磨はインドが多かった。そしてイギリス、デビアス社が一手にその流通をコントロールすると言う構図が、ソ連崩壊でダイアモンドの価格下落時にも、インド人は考えた。何処のダイアモンドが一番安く手に入る鉱山は何処か、そこで目に付けたのが日本。バブル時代に高品質なダイアモンドを買って庶民も含めて大量に保有していた日本。バブル崩壊で資金繰りに困る日本人の人々から、大量に買い取って、価格が高いニューヨークで売っていたのはインド人。日本人の発想とは違う。今回仲間のインド人は自分の持つネットワーク海運業をオーストラリア企業に売却して、故郷に錦を飾る。

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