金を掛けて建てたビルは壊せずに最終的に廃墟になる。このままではマニラも東京も廃墟になる。
以前は何がフィリピンのマンション価格なのかと言う話をした。フィリピンのデベロッパーは今利益の税金を払いたく無い。されど50年後の自分の権利を確保したい。この事で、49%を販売に回して、建設の全ての金額を叩き出し、将来の自分の権利の為に51%を売らずにグループ会社や親族で安く保有して、将来建て替える時の自分の権利を確保する。即ち販売価格の設定は全体の49%で賄うと言う方法である。いや完全に将来50年先を見越している。故に手抜き工事でビルの品質は悪くなる。表の化粧は上手いが20年経つと直ぐに剥がれる。だから私はデベロッパーから買わずに、1年もすれば銀行のかたに取られる人がいる。銀行の融資は販売価格の50%なので、それを買い取ると販売価格の50%で、賃貸料も抑えられて、直ぐに借りてが見つかり、10年で元を取り、転売する方式を取っていたが、ここ15年は建築費高騰で半値でも合わないので辞めている。しかし日本のマンションの利益率は30%で売り切りなので、デベロッパーは何の50年後の事は考えていない。今現在でも、マンションの解体にかかる費用は最低平米20万円、建てた金額の半分である。この原価率を考慮するとフィリピンも日本も変わりない。まだフィリピンの方がデベロッパーが考えているサメの様だが、日本はノー天気で売れたらおれの勝ち。後は野となれ山となれである。日本の場合は買ったら無価値以上に、みっとも無いから、所有者に壊す事が義務付けされたら、負債勘定になる。これはマイホームでも一緒。土建屋族議員が多い今の日本では誰もが口を閉じている。誰かが言っていたが、利益は人の負債のうえに成り立つ。
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