マニラ近郊20km以遠の土地は、高速道路整備で土地価格が大暴落した。今も変わらない。何故か。
私が今の施設のあるマニラ首都圏から35kmでマカチィから高速道路で35分、高速道路降りで5分の土地を買ったのは28年前。まだ高速を降りて5分の道が舗装されていなかった頃だ。当時から一つ手前のサンタロッサと言う高速道路出口にはトヨタや日産の工場が建ち始めた頃である。当時の高速道路料金はマカチィから私のカブヤオまでは13ペソ 今の換算で30円であったので高速代金は関係無く、ガソリンも安かっやので、1日マカチィと3往復する事は良くあった。
勿論土地も上がり、ホクホクでもあった。日本でも昔あった住宅団地が郊外に広がった状態のように、周りには住宅団地があちこちに出来て来た。そうなると車の量が増えて渋滞にもなる。そこで日本と同じに高速道路の上に高速道路を作るスカイウエイ計画が浮上、インドネシア財閥、リポーの収益回収型投資でスタートした。当初はスカイウエイは特別料金、下の高速道路は料金据え置きとの事が、工事を請け負ったコンスンギDMCIチョンボして、完成前に工費を使い切り、計画途中迄で終わると言う大不祥事。そこでスカイウエイも下の高速道路も一斉に値上げした。そんなDMCIは今でもシャーシャーとコンドを建てている。この顔の厚さがフィリピンビジネス。プーチンと変わらない。しかしこの値上げがすざましく、13ペソが何と198ペソ、スカイウエイを使ったら214ペソとなった。今の日本円換算では片道550円往復1100円、その上にガソリンの高騰で、元々マカチィ等に通勤目的で買う中流サラリーマン達には、往復でガソリン代、高速代で2500円超えは、1ヶ月26日通勤でも、月額65000円と住宅ローン、車のローンで20万円近い負担になる。これでは急にこの便利な地に興味を失い。一時は平米1万ペソと言われたこの地の不動産価格は一気に半値に下がり、今でもジワジワと値下がりしている。
これが現実のマニラである。マニラのマンションも作り過ぎで、賃貸価格は据え置き、しかし価格は3倍と歪な現象で、ビルの3割も埋まらず、70%以上が空き状態。私もマンションは15年前から買わずに、賃貸で気楽だ。4万円でマニラの銀座の一等地に住めるのだから。。笑笑。
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