ソフトバンク・グループの24兆円有利子借入金の全貌
孫正義ソフトバンクグループ会長、 2019年4-6月期決算発表(8月7日、会見全編)を見ると彼の考え方が良く分かる。ビジネスは大きくても小さくても基本は同じである。68歳の私の頃の投資は、やはり不動産が中心であった。それを私もフィリピンに持ち込んだのだが、まあフィリピンのビジネスセンスはこの19世紀、20世紀型のビジネス・モデルなので、未だに不動産は重要なポイントだが、私ですら、もう不動産は終わったと思っているのだから、孫会長などの頭の中では、もうすっかり不動産とは遊離している。昔国土開発(西武グループ)の堤さんが、多額の借金を不動産に変え、海外にも進出し、インやーコンチネンタルホテル・グループも買収したが、結果は既に今ある。孫会長がやっていることは、不動産の代わりに会社自身、それも上場会社を使っている。利益を出している会社を買ったのでは、会社の利益で投資部分を時間を掛けて返済するしか無いが、将来有望という会社を安く買って、しかし将来有望という会社には利益はなく、下手すれば運営資金も注ぎ込まなくてはならないリスクがあるが、成功して株の一部を売って、当座資金を回収して、資産性を高める事も出来るし、全額売却で大きな利益にすることも出来る。しかしコケれば、全てが紙くずとなる。商売なんでもそうだが、「買う勇気と決断、売る勇気と決断」であるが、買う勇気より売る勇気のほうが大きな損得の要因となり、生き延びる人は売る勇気がある人である。その点、孫会長は売る勇気がある人と考えられる。即ちビジネスをベースに考えれば、尊敬に値するビジネスマンである。
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