ビジネスアドバイス。マカチィ、BGCで1平米/P500以上で物件を借りるのは危険がいっぱい。

大体2008年ぐらい迄はマカチィでの飲食店、物販店の店の家賃は1平米/P500であった。私も2009年にマカチィに店を出した時も1平米/P500であった。1平米/P500とは千円/sqmと言う事で、100平米を借りれば10万円の家賃が相場であった。しかし、その後家賃の高騰が続き、パンデミック前までは1平米/P1200 平米/2500円であった。同じ100平米を借りて25万円の家賃となっていた。私の経験から、この家賃では商売は儲からない、と言うより損をするし、店舗造作費を5年でも償却出来ない。私のビジネスモデルでは、償却は2年以内、売り上げの5%以内と決めている。こうすれば、2年後には利益が5%増えるし、人に売る時も売りやすい。ちなみに私が2009年に借りた店は居抜きで前の借主が夜逃げしていたので、そのままで、補修やその他では20万円しか使わなかった。飲食のテーブルや椅子は、長年やって来たので、ストックがあったので、造作費は掛からずじまいでスタートしたので、初月から黒字だった。家賃が10万円と言う事は10%と考えると100万円を売れば、儲けになるし、問題が無いので気が楽であった。100万円と言うのは26日で割れば、約1日4万円を売れば達成する。客単価千円とすれば40名の客が有れば問題無い。しかし、パンデミック前の家賃の25万円では話が違って来る。10%家賃で考えると、250万円の売り上げが必要となる。単純に1日の売り上げが10万円必要となり、同じく客単価千円だと、100名の客に売らないと売り上げ達成が出来ず、出来ないと損をする事になる。これ同じ商売で全く努力が変わって来るし、危険度も倍増する。そして、2008年から2011年に起きた、石油高から電気代の高騰、前にも言ったが、店舗の従業員給与額を電気代が追い越した。フィリピンは家賃だけでは無いリスクも大きい。そして今の食材の高騰、運搬の高騰で、売り上げ原価を30%に抑える事は無理である。だから私は2012年に全て売却したのだが、商売は儲ける為、わざわざ努力をして、儲けが無い商売は無意味である。日本とは違い、努力しても千円と言う金額を払えるのは、国民の3%以内の小さなマーケットでしか無い。だから1平米/P500以上家賃を払ったら、あんたの負け。家主にも負け、商売でも負けると、肝に命じるべし。

0コメント

  • 1000 / 1000