コングロマリット・ディスカウントを回避して適正企業価値を維持する。東芝。

コングロマリット・ディスカウントとは、積極的なM&Aなどを通じて事業を多角化している企業において、単体でそれぞれの事業を営む場合と比較したとき、市場からの評価が低下し、株価が下落している状況をいう。コングロマリット(巨大複合企業グループ)を形成するメリットとしては、リスクに対して強いという点が挙げられる。一方で、シナジー効果を生まない事業を同時に展開していることで、経営資源が分散する上に、経営の複雑化によって非効率な内部資源の移動も発生しやすいため、個々の事業では競争力が低下するというデメリットがある。また、対外的には十分な情報開示やコーポレート・ガバナンスを実践することが難しくなり、多くの証券アナリストの評価は保守的になる。こうした動きはアメリカのGEやジョンソンジョンソンでも始まっている。 東芝の名前を残す部分は半導体とオフィス機器なので、これからの成長分野であるので東芝の名前を傷つける事は無いだろう。

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