モール、巨大スーパーは自滅する。出来て80年経つモールのビジネスモデルはもう古い。
モールとはアンカー(イカリ)ストアを中心に出来た商業施設で1960年代にアメリカで発展した商業施設で有る。2000年前半まで拡大して来たがここ10年で急速に衰退して、アメリカで5000以上あった巨大モールの25%が廃墟化している。フィリピンでも1985年ごろから急速に目立ち始めたが、2000年にはその時のモールは廃墟になっている。フィリピンの最初のモールの弱点は、このアンカーストアが無かった事だと思われるが、その後出来た巨大なモール、例えば全国にあるSMモールは、SMスーパーがこのアンカーストアで、そこに集客させるために、様々なテナントや巨大駐車場、映画館やアトラクションを備えているのが、現在のモールの姿で、日本でも同じ形態で有る。 しかしSMと言うフィリピンの例で言うと、最初はアンカーストアに有利になる様に、巨大な他のテナントには、アンカーストアの家賃その他の経費を無料にする為、他のテナントの料金を上げている。アンカーストアは、独裁者国家における盟友であり、盟友は家族にやらせるのが、フィリピンで有る。しかし、高い家賃のテナントは直ぐに無くなる。しかし既に騙せるテナント客が底をついて来ると、出店していて、モール形成に必要な要素のある業者を買収、及び出資による業務提携で、SMで有名な例ではH&A,ユニクロ。。と盟友を増やして行く。盟友には家賃で有利な条件を出して行くので、一般のテナントには皺寄せが来る。この構図は馬鹿な不動産デベロッパーも同じで、51%を盟友 家族で持ち賃貸に回して、49%を倍以上の金額で売り、50年後の建て替えの時に、土地所有権を行使する。49%の一般の民で有る購入者はこのパワーには逆らえない。だから私はマンションを買うのに、一般の民が売るのに困り、安値で売るもののみ買い付けていたが、今は、馬鹿馬鹿しいくらい増えたマンション、中国製の安普請では、価格は半値で買っても、いつかは二足三門だと思い、15年前から買っていない。
話しは飛んだが、が故に、あちこち出店して来た私だが、決してモールには出店はしない。出店したらけつの毛まで抜かれる。日本のチェーンがモールに出すが、あれは、担当者がサラリーマンで真剣にビジネスを考えて無いし、金も自分の金では無いだけの事で、本当の採算を考えたら、出来る話しでは無い。
高齢化、人口減少、年金減少、消費減少の日本ではモールはガラガラと崩れて行くが、買物難民が出来るので、地産地消の商店の復活が期待出来る。
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