マニラ七不思議政治その2

2009年約1300億円を投じたマニラにある違法住民、約100万人を快適な生活環境を有償(大変緩い返済)で違法では無く正当な不動産を与えるという事業が開始され、2015年にその一部の結果報告がなされ、私は大阪市大学の建築科の生徒さんのお供で実態を見て回った。これは大統領府の特別版と一緒に行動した。

結論から言うと60のプロジェクトの内大成功例はたったの1つ、まあ仕方ないかが3~4つ、後は無慈悲で移住先で住むことが出来ず90万人が元のスラムに逆戻りという悲惨な結果であった。

この大失敗の大部分は政治屋のお蔭と言うマニラ七不思議政治の結果。マカチィの世襲政治と同じにマニラ側の政治家にはこの、ちょっとした金で自分に票を入れる無能でお金でつられる貧民街が必要だという事が、政治屋の前提で、しかし1300億円が舞い降りてくるので、適当に使い、適当な移転場所に適当な家を作り(見てきたが、水道も電気も来ない。周りに何もなく交通手段さえない、勿論仕事もない)、それでいて、かなり自分の私腹を肥やし、やはり政府の遣ることは駄目だと、適当にお金をばらまき、住民を元の巣に戻すと言う構図が見えてくる。それに対し数少ない成功例で大成功したのは、自治会を結成して住人集会を数限りなく繰り返し、個々の要望を明確にして、自らが場所を決め、建設会社と直接契約した人たちで何と1家族あたり70平米の良質なマンションを手にした500世帯。あとは行政が今までの近くに広くはないが敷地を用意した20平米しか無いがアパート型で今まで通りの生活が出来る計約1000世帯。後の90何万人の人は元のもくあみ。

本当に全員とは言わないが、マニラの政治屋は人の幸せを決して望まない。人を貧乏にして、人を顎で使う事しか考えない人種である。教育を落とし、人に考える力を与えない事が自分の為としか思っていない。

一言、大企業は別だが、決してフィリピンでは政治屋と組んで商売してはならない。上手くいっても、不味くいっても、国外退去に成った日本人を多く知っている。鉄則。

munetomo.club 棟朝淳州

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