日銭商売の飲食店の基本を無視し、その日銭商売を大きくした外食ホテル産業のビジネスモデルは根本的に間違っている。
埼玉大学の研究結果からも考えるが、もっと根本的に、商売には、日銭商売と在庫商売の2つが基本だ。飲食業は日銭商売の筆頭である。毎日入る日銭で商売を回す。その毎日の日銭で赤字になったら辞める。何時でも辞められるように、当初設営資金の回収、即ち償却期間を2年とする。初期投資はそれ以上にしない。2年経って償却が終わってもまだ資金が残れば、その分だけを再投資する。日銭商売なので運転資金が要らない。一番お手頃な商売である。しかし、基本は赤字が1ヶ月間でもなったら、直ぐに辞める事、赤字とは資本増加、手持ち資金流出、借入増大を意味するので、これでは日銭商売のメリットが無い。こう考えて私の飲食業は、初月から黒字、赤字になったら売却か閉店。赤字と言う出血を止めて身を守る事で成り立つと考えている。
しかし、今の外食チェーンは軒並み赤字になっているが、1年以上も様子を見をして、2年目で漸く閉店。これでは出血多量で死んでしまう。その上馬鹿な業態変化と又投資するので、赤字は更に悪化。こんな素人経営者を許す、サラリーマン化したグループ全体で見ようとする馬鹿なファンド。本来基本に忠実に経営をしていれば、ファンドなんて必要ない。100店舗になって、1店舗でも赤字を出せば1ヶ月以内に店を閉める。それは恥ずかしい事では無く、立派な商売である。しかし、こんなに10億円単位で赤字を出してしまえば、日銭商売のメリットは無い。原則無き商売は滅びる。
0コメント