フィリピンを生きる小話 その3: フィリピンの鶏では骨無しは無理。貧しい市場では養鶏場も仕方ない現状。太った鶏は輸入品。

私も飲食業を12年前までやっていたので、原材料に関しては調べて現地までも何度か行っている。
フィリピンでは、鶏と豚が主食と言って良いのが現実である。豚の問題も鶏の問題も、20年間給与が上がっていないフィリピンの消費者マーケットにある。何故フィリピンではジューシーな鶏肉が食べられないのか、疑問に思う日本人も多いと思う。その理由は簡単で、養鶏場のコストと中間業者、消費者に起因する。
元々銀行借り入れ金利が15%では、設備拡充は出来ないし、資金回転に余裕は無い。故に昔から同じ飼育方法が当たり前になっていて、誰もそれを改善しようとは思っていない。いや変えたら倒産してしまう。日本やアメリカでは雛を買って、育てるのは40日以上で太らせて売る。しかしフィリピンでは30前後で殺してしまう。その理由は、飼育費用や餌の問題と、飼育後病気対策で、10日以上同じ場所で飼ってはいけないので、長く飼育すると、年間の回転率が下がり、コスト高になってしまう。しかし、太らせればその分高く売れるだろうと思うが、今度は鶏一羽幾らで固定している市場では高くて売れない。市場では骨付きでキロ幾らで売っていて、肉の部分が無い所が多いいのだから、高く売ってもと思うが、計算が出来ないフィリピン人販売者と消費者は効率よく変えようとは思わない。骨があるのが当たり前と考えている。これは豚でも言える。馬鹿な話である。食べられない骨まで価格に反映するとは。しかしそれがフィリピンの常識である。美味しいものを作らない。(爆笑)

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