2009年フィリピン 台風16号「オンドイ」、あれから10年。

真夏の夜の夢。2009年フィリピン 台風16号「オンドイ」ですっかり折れてしまったうちの前庭のマンゴの木が10年経って、またこんなに大きく成長した。フィリピンの真夏の午後。そのマンゴの木で採ったグリーンマンゴを塩に付けながら、ビールと共に食べている。

あの時は2年続けての大型台風がマニラを直撃した。マカチィやマニラのビルが約1週間停電し、一般的には非常用発電機でエレベーターや廊下の電気は付くが、それも付かないビルが続出し、マニラ全域やマカチィのある地域では腰上洪水が5日も続いた思い出がある。故に地下駐車場にと止めてあった車に大きな被害が出て、2社の保険会社が支払い不能となった。しかしこの台風はマニラの水源である貯水湖がダムを支えきれず放流したために、ラグーナ湖(琵琶湖の2.5倍)の水位が上がり、台風が去った後でも広範囲に洪水が蔓延し、1か月後でも床上浸水の箇所がおおくあり、我々ロータリアンも出動し炊き出し援助を行った。うちのクラブだけでも計10回炊き出しを行い、1万食を提供した。

あれから10年か。。。今日はうちの施設(海外労働者研修施設240名収容可能)で、日本向け研修生に対して日本国がそれに係わる日本側の乱立した組合の整理統合を考えている事を受けて、そうした混乱を避けるために、フィリピンに直接、支店を設けて、そこで採用したフィリピン人を教育して、日本の本社で研修するというスキームに移り出した企業の一番手の事務所開きが昨日行われた。 うちの持つ一軒家に事務所兼作業場を構えて、フィリピン人労働者の募集活動を開始する。うちの場合そうしたフィリピンの人材の宿泊も出来るし、簡単な日本語教育も施設内で可能である。今後こうした一般のPOEAを介した技能実習生スタイルでない企業進出が増えると予想している。

0コメント

  • 1000 / 1000