金融業態を持たない金融ビジネスへの考察

日本人がフィリピンでビジネスをするにはお金は必要である。しかしフィリピンの銀行では不動産担保以外に資金調達は出来ないし、英語で交渉する事も一般の日本人では無理である。私は3年に及びフィリピンの銀行と係争した経験もある。今は無罪釈放だが、あの時の経験でフィリピの銀行内部の仕組みが良く分かった。

今でもフィリピン財務省の人との付き合いも残っている。勿論日本の大手は着実にフィリピン金融界に進出している。例えば大きな処でADBアジア開発銀行やBPI(バンクオブフィリピンアイランド)アヤラ系の銀行に出資する東京三菱UFJ、BPIに出資していた三菱、元のフィリピナス銀行に出資していた東京銀行、それをBPIがフィリピナスを吸収した事で出資比率を上げている。またトヨタ系列と言っても過言ではないメトロ銀行、三菱系キリンがサンミゲール買収により、コファンコファミリーの衰退によりサンミゲールが買ったバンクオブコマース、しかし同じ系列で有ったUCPB ユナイテットココナツプランターズ銀行は外国勢に吸収されるのを恐れたフィリピン政府がフィリピン政府所有とした。また最近東京三菱UFJがセキュリチィー銀行に大型出資した。しかしまあ何といっても、華僑グループがこうした動きを恐れ3つの銀行を纏めてフィリピン最大銀行となったBDOバンコデオロですら、日本の一地方銀行より資産規模が小さいフィリピン。手間暇を恐れて、窓口業務を行わない日本の銀行。日本人の中小個人に対するフィリピン国内での融資などほど遠い。

金融業をやる一般論ではルーラウバンク(地方の信用金庫)を買収し、その銀行を育てる方法があるが、これは時間が掛かるし、手間暇が大変だ。なにか今までの金融システム以外の方策を考えている。取りあえず20億円(1ビリオンペソ)程度で良いが今少しアイデアが沸いてきた。まあ継続して考えるのだが、2020年引退までにどうにかしないと。。。

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