パートナー弁護士事務所
私のパートナー弁護士事務所である。Atty.Tolentino Law office とパートナーに成ったのは、かれこれ10年前だ。当時は1軒しか無い顧問先の会社に無料で小さなスペースを貰っていて、従業員も一人で、当時は1日1万円の売上を作るのも大変だった。私も全く知らない世界で最初の1年は、弁護士と一緒に、各法廷に行き傍聴したり、検事(プロスキューター)や裁判官との打ち合わせ等にも積極的に勉強だと思い参加した。しかしフィリピン、日本の様に大きな地域に一箇所の裁判所ではなく、例えばマニラでも17箇所に裁判所が点在する。その裁判所もエアコンが壊れてる、トイレが壊れていて、悪臭をはなつ等の劣悪な環境下が多い。その上、駐車場は無い、交通渋滞で、片路1時間2時間は掛かり、全く半日が1つの法廷に出るだけで潰される。またその上に1つの法廷に10組以上のケースが有り、中には殺人犯や麻薬犯罪者と民事も一緒なので、聞いてるだけで疲れるし、裁判官がどのケースを優先するか解らないので、前のケースが長引くと、時間が読めない。弁護士側も、親のコネ等で裁判を優位に進めようとする人、まあこうした人は、最初にべらぼうな着手金を要求する人、犯罪人を得意とする人、様々だが、10年前は裁判所に提出する書類作成を含め1回の弁護士の法廷出廷料は6千円程度だったが、今は交通渋滞や交通費で高くなり1万円程度である。しかしこれでは余りにも効率が悪いので、弁護士事務所のコンビニエンスストア化を考えて、幅広いサービスを現在は行っている。
それで私が最初に手がけたのは、書類の電子化とファイルシステムを導入。高速スキャンやPDFの文字起こし等とクラウドにおけるファイルで、何処からでもファイルを見ることが出来るようにした。これが功をなし、今では1日の扱い書類数は100を超え、月に3000近く、ページでは1万ページに及ぶ書類を、何百円単位の金額で数でこなしている。フィリピンでは未だに弁護士さんの中にはガラゲイ携帯とコンピューターはただワープロにしか使わない人が多い中、社員の予定管理や位置管理も行っている。
また今は多くのお客様が会議(ビデオ会議も含む)の出来る事務所を拡張し、そこで私はお客がいなければ、のんびりしている。またここでは小さな15名までの宴会も出来る。お酒もちょっとした料理は作れるし、GRAB\FOODやPANDAを使って、レストランから取り寄せる事もできる。BGCはパーキングが少ないので車で来られたお客様が非常に困るので、ここは常時お客様用の駐車場を準備している。
写真一番上の事務所のメインは公証人役場(Notary)で、この地区の税務署の隣に位置する。小さな会議室もあるので、そこでの相談も行うが、車で来られる方は、私の居る事務所となる。お客先は、私がパートナーになったので、日系企業や日本人が20%で他はアメリカ、イギリス、インド、その他で、全体の25%が地元の方である。マカチィにあるマカチィのオフィスと言うか、駐在所は、主にトヨタ自動車の販売会社の販売契約の認証が主で、他のマカチィ側の裁判所やその他の外交員の詰め所になっている。写真にはないがBGCのタギグ市にあるが、庶民の場所にも1つ駐在事務所を置いている。
そして、うちは会計事務所とも連携しているので、その会計事務所BGC支店でもあり、会計計算から給与社会保障計算まで行っている。会社の設立、各種更新や社員の就労ビザ問題、その他、日本なら行政書士のお仕事はすべて行っている。土地建物の鑑定もその一部である。弁護士事務所のコンビニエンスストア化を目指すが、既に私の存在は終わったと言える。
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