フィリピン人の生活の必需品リュック

貧しいフィリピン人の必需品リュックと言ったほうが良いかもしれないが、最近街を歩く男性や女性の8割近くがリュックを使っている。日本ではファッションなのかもしれないが、ココでは護身術である。庶民の交通機関ジプニーは日本のバスのように段差をなくすこと無く、急な乗り口下り口で手で手スリを掴まなければ車内異動も乗降も出来ない。手を空ける必要がある。それに座っていれば、車内スリも多いし、夜になれば拳銃強盗などは頻繁に起きている。また庶民の家では誰でも出入り自由。またベッドスペースでは他人との同居でロッカーも何もない。自分の貴重品はすべて持ち歩かないといけないし、誰も信用できない。故に大きなリュックを背負わらずを得ない状況である。だから大きなリュックを背負ってる人の生活が逆に目に浮かぶ。ましてやサンダル履きなら確実にそうした生活状態である事は解る。悲しい状況だが仕方ない。故に男は革靴、女はヒールであまり物を持たない人は、自動車を持っている、もしくはタクシーを使える人と言うことになる。

まあ日本人の方でも、そうした貧しそうな格好をしていれば、様々な被害に合わないと思っている人も多いいが、それは逆で、そうした格好はむしろ付け入られる事になるし、うちのBGCの法律事務所があるビルの場合、サンダル履きではビルの中には入れない。故に私が何度か1階まで日本人を向かいに出たこともあり、裏の駐車場経由で来てもらった事もある。空港でもどこでも、むしろバリッとした格好だと、お金のタカリも無い。タクシーの運ちゃんと揉めることもない。彼らは強いものの味方で、弱いものの味方ではない。それが中国東南アジアでの貧富の差なのである。しかし日本ではそれがファションとは皮肉なものだ。

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