フィリピンで不況に勝つ 2/3

ペソ安に成っても良い商売とは何か? ペソ安に成っていない時に投資したものは、例えば不動産を買っていたり、飲食店に投資していた場合、不景気で実際価値も落ちますが、投資金額を円換算すると目減りした事になり、為替差損と実際差損が増大し、結局、大損をしたことになります。日本で稼いだ金、例えば年金などを日本から送った場合は得になります。では年金生活者がフィリピンで暮らす場合、得になるのかと言えば、その分物価が上がりますから、得には結局ならず、金回りが悪いのですから、社会的に犯罪が増大し、損得より危険になるので、相対的には損する事になります。

同じことがフィリピンでは繰り返されているので、出稼ぎ者王国に成った訳ですが、出稼ぎ者は海外で働き、その一部を送金するので、ペソ安は受け取り側にとっては良いのですが、物価高は避けられません。まあこれも織り込み済みで、過去のこうしたことから、バリクバヤンBOXと言う、お金で送るより物を送るという仕組みが出来、こうした物には国も課税しないというルールが出来上がったのです。

さてここまでの話の中で何か面白いビジネスは有るでしょうか? ここから単純に思い浮かべるものは人材事業です。国内では人材に関するトラブル回避や経費削減が望まれて来ます。また海外などで働きたい人も増えてきます。そうした人材事業、人材教育事業は発達する可能性は大きい事は解っていますが、この分野は国からの免許事業となり、これを無視して人材の斡旋や募集をした場合は、この国のように貧しい国では、人身売買と見なされ最大級の刑罰と成ってしまいます。

幸い、うちはこの国トップの海外人材派遣会社と提携し最大200名以上の海外送り出しトレーニングセンターが稼働し始めているので、海外送り出しは問題が無いし、送り出しをしたい方には、簡単に使える仕組みも出来ている。

その上、今度、うちのフィリピン日本人ビジネス協同組合の組合員が、組合事務所をベースに国内人材派遣会社を立ち上げるので、国内ベースの人材データベースを作ることが出来る。また、日本人経営のレストラン業に対しては、各人員の入替わりに伴い多くの事務経費が掛かる上、トレーニング等の無駄な時間と労力が居るが、それをオールインワンにした人材派遣プログラムを提供していく。その上売り上げが落ちた場合に、簡単に解雇できる仕組みもあり、不況に苦悩する中、従業員問題の軽減は大きなメリットとなると考えている。

フィリピン従業員は簡単に労働省に訴えるケースが多く、またこれをそそのかす弁護士も多いので、下手にそんな事になったら、経営が大変な上に、裁判所への出頭命令は大きな経済的、時間的な損出を生む事になる。 次回に続く。



munetomo.club 棟朝淳州

人生教わり教える。そして未来を創造する

0コメント

  • 1000 / 1000