マニラの水質汚染

マニラ首都圏はマニラ湾とラグーナ湖(琵琶湖の2.5倍)に挟まれ、狭い処でたった8kmしかないスペイン時代の要塞都市。首都圏の発展には限界のある都市であるが、そこに2000万人が集中し、マニラ近郊をカラバルゾン圏というが、そこにフィリピンのGDPの70%が集中する奇形都市、奇形国家でもある。

そのマニラ湾とラグーナ湖を結ぶパシング川があるが、水中酸素の欠乏から、既に魚が住める環境ではない。それにましてラグーナ湖で行われている庶民の魚テラビアの養殖が湖の半分近くに及んでいる。行った事がある方なら解るが、この湖に手も入れたくないほど水は淀み、悪臭すらある。先日カリラヤの日本人墓地の帰りに久々に、マニラの対角線上にある湖の畔のレストランを訪れたが、昔はバンドも入り人も多かったが、今は見る影もない状態だった。やはり悪臭である。

私はここで養殖する魚テラピアは決して口には付けない。マニラ湾で取れる魚も決して口にはしない。

マニラの洪水は有名だが、マニラ湾が満潮時に雨が降るとマニラ湾に流れ込めずに洪水になる。そうした水が、というか汚水やゴミが引き潮時にマニラ湾に流れ込む。マニラ湾の反対側はバターン半島が突き出し、その先端が有名なコレヒドール島である。約60kmで湾の外に出るが、そこまでゴミが浮遊している。昔はマニラ~バターンを結ぶ定期高速船があったが、このゴミでプロペラシャフトを遣られ、現在まで運休が続く。この汚染は潮の流れではカビテからバタンバスまで影響を及ぼす事もある。昔有名だったマニラから一番近い海岸プエルトアズールの別荘避暑地は既にこの影響を受けている。

まったくフィリピンの行政は何もしない。しても、ちょっとで直ぐまた元のもくあみ状態。

このビデオはロータリーの活動でマニラ湾沿いに住む貧民街での活動。ゴミをあさりで生計を立てている現実です。

munetomo.club 棟朝淳州

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