昨日の朝、カランバ・ドクターズ・ホスピタルに行って来た。

私の主治医でもあり、私の施設の医療を20年守り続けた医師が入院したとの事。見舞いを兼ねて行って来た。カランバ・ドクターズ・ホスピタルも昔と違って拡張して病院前のパーキングが無くなっていたので、若いアンチャンガードに聞くと、英語が喋れずにタガログ語で「その先を行って。。」と言い出したので駄目だとおもい、「ああいいいや」で道を出たその先の年配ガードに聞くと「ああパーキングは病院の裏だよ。だからその先をまがって、その先を右だよと」英語で説明してくれた。やっぱり英語の結末主義に万歳。良く解る。タガログ語では結論は見いだせない。パーキングに着くと満杯。しかし昔フィリピン通産省指導で作った病院その他の連合組織の理事を遣っていたのと、うちの施設の患者さんの世話で病院は慣れている。そのまま地下の医師や救急車専用パーキングに無事駐車。まるで医師のような振舞いでエレベーターで上に行った。しかし増築増築で部屋番号が飛び飛びで解らない。そこで看護婦に聞いたが、驚愕。ええ英語が喋れない。医療の勉強は全て英語なので英語が喋れない看護婦はあり得ない。という事はこの病院は夜勤の看護婦は素人という事に成る。病院経営も苦しいだろうが困ったものである。しかし部屋にたどり着き、主治医が先に逝っては、患者が困る。患者の面倒を見る後まで頑張れと励まして帰って来た。彼女も幾つかの病院を掛けもつ医師で病院組織を良く知っているので、病院は部屋と機材を借りるだけ、薬も病院の薬局では高いので、付き人に外の安い薬を買い持ち込み、知っている医師に往診や手術をおこなわせる。フィリピンは日本人ビジネスマンでも病院経営はできる。建物や機材の賃貸業である。だから賃貸業者がまるで病院のように見せる種の看護婦は偽物でもよいのだ、熟練医師や熟練看護婦はフリーランサーであるから呼べば良い。

しかしカランバ・ドクターズ・ホスピタルは私にとって鬼門である。15年前私の子会社の日本人社長がこの病院のちょっと手前の交差点で銃撃され、この病院に担ぎ込まれ、私が着いた時には虫の息で亡くなった。辛い思いが蘇る。既に霊安室に運ばれていた。手の付けようが無かったのだろう。その後エンバーミング業者に引き渡した。エンバーミングは日本では無い。土葬でもなく火葬で、遺体が腐らない時間以内で通夜、葬儀、出棺、火葬となるのでその必要性は無いが、ここではこの体内の血液を抜き、防腐剤を入れるエンバーミング作業が必要で、感染症も防げる。しかしこのエンバーミングは本来医師やその技術を習得した技師が行うが、フィリピンでは偽の看護婦同様に、ブッチャー(肉解体人)のアルバイトが多いいのが現状。何でも偽物。信じられるのは自分が持つ知識と人脈である。

munetomo.club 棟朝淳州

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