フィリピン高齢化社会の現実をロータリー活動で理解した。

一昨日のロータリー活動は午前中で終わり、同じ地域、ラグーナ州・ビニャン市のカビて州寄りのバランガイ(日本で言うなら、行政の出張所なのだが、フィリピンではこの最小行政区のキャプテンや役員が選挙によって選ばてる)で寝たきり老人に日本製皮膚クリームと日本製おむつを配る活動を行った。バランガイの人も同行し約20軒の家を回って、渡してきた。

私は高齢化社会の専門家なので、5年前からフィリピンの高齢化社会が始まることは、資料上では判っていたが、こんなに凄いかとは思ってもいなかった。バランガイのメイン通リで200m程の道の両脇で5軒にクリームとおむつを配ったが、他の家にも多くの寝たきり老人を見かけた。この200m程の道に8名以上の寝たきり老人がいるのだ。しかしバランガイ最小行政府だが選挙で長が選ばれるので、選挙に協力的な人の方に手厚くなるのが、選挙の問題点なのだが、しかし驚いた。勿論家の中はトタン板一枚の屋根で、その暑さは異常だがその中で、介護を受けているが、面倒を観る側の高齢化も進んでいる。ご存知のようにフィリピンでは18歳で出産は珍しくないので、子供も高齢に成っている。私はフィリピンで老人ホームをやっていたので、フィリピンの老人ホームの現状はよく知っているが、老人ホームはフィリピンには無いと言っても過言ではない。過去25年、そうした老人ホームを運営する方々と集まるが、いつもうちが業界トップで、二位以下は10室程度。それも小さな会議室に集まっても足りるほどの数である。

フィリピン・ロータリーがこのフィリピン高齢化社会の現実を、早急に考える必要がある。フィリピンのロータリーは日本のロータリーと違いやることは山ほどある。私が日本のロータリーの時は、テレビを老人ホームに寄付しようとしたが、有るからと断られた事もあった。😁

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