フィリピンの飲食業は今、生き残り作戦

今フィリピンの飲食業は生き残り作戦の時代に突入している。多くのレストランが集合してグループ会社を構成する。これを最初にスタートしたBISTRO GROUPは20のレストランブランドを持っている。その他MAX GROUP,Pancake house Group, Moment Group やこのAm-Phil Group 等の大小10のグループで合計120銘柄のレストランを持っている。最初はテナントを必要とするモール・デベロッパーも協力して、モール等を開発しても、直ぐに店舗を確保できるし、グループ側は大きく契約することで、安い家賃を得られる、というウインウインの関係から、グループ構成が発達した。またどのグループも日本レストランは1つか2つは持っている。これは以前から進出していた日本レストランだが単独では生きられなかったものを買収もしくは株との引き換えに商標権と営業権を統括するスタイルだが、ワタミであるとかここにある南蛮亭等が多くが名前を残すために参画している。

しかし時は移り、こうしたグループが120レストラン銘柄を持ち、もし各銘柄が4店舗有っても約500店舗となり、フィリピンは日本と違い、お金の無い田舎では開店しても無駄なので、マニラ一極集中となるが、一般の庶民の給与は月2万円では、お金を使える人の数は知れている中での戦いで、その上、単独で出してくる店も増えて、同じグループ展開ではお客が飽きてしまう事もある。お金を使える人は常に新しいものを望んでいる。

こうしたグループも今までは我が家の春を楽しんでいたが、全体として採算割れが来るときがある。私の10年前までは3店舗の飲食をやっていたが、全て辞めた経緯がある。すべての店舗が利益が出ている時は良いが、半分が赤字となり、儲けていた店舗ではカバーが出来なくなった時には、奈落の底は早い。


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