フィリピンの新車販売はアジアで劣等生。ホンダが来月4輪車工場を閉鎖。

ホンダは2月22日、2020年3月にフィリピンでの四輪車生産から撤退すると発表した。ホンダは、四輪車事業の収益力を強化するため、生産能力の削減を進める方針で、英国工場とトルコ工場を2021年に閉鎖することも決めている。

やっぱりね。TPPに依って、新車販売が少ないフィリピン。過去20年間で他のアジア国は新車販売が500%前後の伸びがあるに対し、フィリピンは30%前後で、昨年からの新車販売数が下降傾向にある。現在フィリピンで生産を続けるのは、業界1位のトヨタ、しかしそれでも生産台数は5万台以下、細々と生産を続けるいすゞ、そして2008年に撤退したフォードの工場跡地を利用して、これも細々生産している三菱、日産は2006年に撤退、台湾日産が受け継いだが、今は完全に工場は廃屋と成っている。

すでにフィリピンで生産する意味は無いと言ってよい。サプライチェーンである下請けも、2005年までに殆ど撤退している。その中でも際立って増産しているのは、フィリピン矢崎トレスの得意分野はワイヤーハーネス(自動車用組電線)やメーター等を中心に製造している。全世界に44工場を持つが、中国には持っていない。故に韓国ヒュンダイやキアはワイヤーハーネスのメインの供給先が中国、武漢に集中していたので、現在生産ラインが止まっているが、日本車は止まっていないのは、矢崎総業や住友電気工業等の中国を除くグローバル化が寄与していると考えられる。またフィリピン矢崎トレスは敷地内に病院を作り、社員の健康管理その他に寄与している。

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