武漢肺炎で閉まったシャッターが、再開後には50%が永久シャター。

いや私のフィリピンの友人たちの中には、卸業をしていたり、多店化していたり、高収益な一店舗のみの経営をしていたり、自分のビルをテナントに貸している人だったり、様々だが、最近彼らからしきりに聞こえてくる話は、閉店するとか。縮小するとか、自分のビルの空き室の案内など、多くのボヤキが来ている。再開いされたとしても、今までには戻らない、戻ったとしても来年以降。その上うちの大統領、「学校再開はワクチンが出来てから」と耳を疑う発言。何時まで隔離続けるつもり?困ったもんだ。そうで無くても、フィリピンの商売、今まででも、需要と供給のバランスが悪いために(作り過ぎで)儲けは少なかったり、赤字だったので、これを切っ掛けに(言い訳に)閉めたい。そんな話ばかりだ。その上6月の15日まで隔離延長だし。。。

私の以前の予測では、シャターを開けられない比率は日本は30%、フィリピンは40%と言って来たが、日本は実質GDPが30%落ちなので、予想は正しいしが、しかし銀行もお金は注入できる状態にある。しかし、フィリピンの銀行もこの度、別格な金利、2.5%(普段は10%)の特別融資を実施し始めるが、これが、本当に必要な人には傘を貸さない典型で、こうした店舗家賃比率の高い業種やキャッシュフローの少ないものには傘を貸さない。逆に弁護士事務所やあまり家賃比率が高くない業種や個人には毎日、傘使ってくれの連呼、とりっぱぐれが無いようにと預金残高も見ているのだろうが、うちも2.5%ならと、100万ペソの借り入れを考えている。まあこうした状況下で、資本比率や銀行借り入れも含めた手元流動性が少ないフィリピンでは40%どころか、今回の香港問題もあり50%以上の店が永久にシャッターが開かない店となる事は確実である。フィリピンに日本からのお金で出店して、採算分岐が喫水線ギリギリ状態か赤字の店は、永久にシャッターが開かない店となる可能性は大きい。その上にこうした店は、造作に金を掛け過ぎだが、下手なフィリピンの内装屋だから、折角お金を掛けたのに、どれを見てもジョリビーにしか見えない。

私がもし、レストランを今でも遣っていたら、直ぐに閉めるね。何故ならば手持ち資金を減らさない事が運営の基本。勿論従業員の事も考えなくてはならないが、自分を助からなければ人は助けられない。サバイバルの鉄則。もしこれだけの数の店舗が閉鎖した場合、家賃も下がる。そして夜逃げ同然で居ぬきの店も多く出るだろう。ビジネス的に考えると逆にそこがねらい目かも知れない、多すぎた店が半分に成り、家賃が下がれば文句は無い。その上に、私は以前、居ぬきの店を改装費20万円で改装し5日間で開店した事がある、その月から儲かった。2年で償却できない店をこうした低開発国で、作ったり運営するのは危険。だから私の飲食の造作償却は2年以内と決めていた。だからその後に簡単に売れ、簡単に閉められる。

写真は私がその居ぬきで20万円の改装費で出した店で契約から開店まで5日で仕上げた店である。最もテーブル・椅子・食器等は何時でも1~2店舗は開けられる在庫はもっていたので簡単だったが。11年前に2店を閉めて同時に1店を売って飲食業からは足を洗ったがしかし、食器やその他の在庫は今でも持っている。何か居ぬきの良い店がでたら、一軒出しても良いかも、家賃は安く成る、競争相手はいない、良いコックやウエイトレスも多くが失業しているし、大型クルーズも多分2年はダメだろうから、昔コックを引き抜かれたお返しだ。居ぬきで改装費は20万円。償却は3か月。でないとB/Sでは大赤字になる、半年経って、儲かっていれば継続し、あまり儲からなければ少し高く売れば良い、40万円(笑) 償却済みなら問題はない。安く売っても問題ない。問題を起こさないのが商売の秘訣。(写真のメニューは茶巾弁当)

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