イオンが短期で赤字転落。フィリピンSMも大丈夫か。
BDO銀行もフィリピンでは大きいと言われるが、総資産は日本の上位地銀(地方銀行)レベル。今日本ではその地銀の50%は倒産寸前と言われている。その理由は逆ザヤ金利で儲からない、そこで高利回りの海外債券購入で息を付いているが、しかし、この海外債券がなぜ高金利なのかは、当たり前の話で、元本の保証が無いリスクが高いジャンク債を大量購入。銀行と言う預金者にお金を保証しなければならない銀行が、その預金で保証が無いジャンク債買ってどうするの?と言うお粗末。 イオン・グループにあるイオン銀行はこの地銀レベルで3.4兆円預金規模、イオンの買い物客に来る人に割引カードを出して、住宅ローンを組ませる方式等で、息を継いでいる。本業のスーパーも赤字体質で全体の足を引っ張っている。ダイエーの倒産と一緒。イオン・モールも家賃が高くて出店者が逃げている。マニラの私もそうだが、あんな大きなモールには絶対に行かない。駐車場から歩く距離を考えたら、買い物して大きな荷物も持って車まで戻れない。だから、駐車場の横にあるスーパーしか行かない。だから、フィリピンならジプニーで来る奴しか来ない。だから売り上げは上がらない。多分日本でもそうであろう。私が日本に居たら、アシスト・チャリンコで店の前で買える商店街に行くね。
話が逸れたが、フィリピンBDO銀行は日本とは違い、1%前後で預かった金を10%前後で貸すのだから、それは本業で儲かる。しかし貸し先が、今度の武漢肺炎で委縮して、多くが返済不能に陥っている。SMに入っている大型テナントにも貸している。ではグループのSMDCの不動産業は売れるのか?開発したマンションが売れるのか? ではモールビジネスのSMのテナントが中国のモール同様に逃げ出さないのか?(馬鹿な中国、今までは露天商禁止が、今仕方なく露天商を黙認している。モールから無料の道路へ(笑))もし50%のテナントが逃げて、慌てて家賃を50%下げられるのか? 日本と同様に駐車場から歩く距離が長い場所に金持ちが行くのか?その上3密がダメな武漢肺炎で、そんな事お構いなしの奴が涼みに大勢来てる処に行くのか?
私の頭の中では、5年前からモールと言う存在価値は無い。1996年代にもマニラで流行ったモール。しかし2000年代にはそのモールは潰れている。それを規模を大きくすれば客は来ると思って作っているが、大きくすればそれだけコストがかかる。2005年までマニラに駐車場代という言葉は存在しなかった。それば今はどこ行っても駐車場代。それも日に日に高く成っている。テナント料も高い。その上10%の売り上げピンハネもする。そして更に、最低造作の資金設定までする。モールでは店は存続できない。
皆さんはご存知無いかも知れないが、マニラで一番古くて残っているモールは、ハリソン・プラザ、グリーンヒル・ショッピングセンター、マカティスクエアだが、あマンダルーヨンにもあるな、しかし全部お判りの様に、どういう結末に成るか解っていると思います。屋根付き露天商の寄せ集め。
モールもそうだが、スーパーも今日本でも儲かっているスーパーは少なく成ってきている。名前忘れたが頑張っているスーパーがあるが、そこで純利益率が売上げの3%、他は殆ど0.何パーセント台の利益で、明日をも知れない状態である。人口が増えても皆が貧乏なフィリピンでも成り立たない。しかし、金を持っているが、人口減少している日本の方が、少しは、まだチャンスはあるかもしれない。イオンは家業で有り200年以上の歴史があるが、例の民主党代表、岡田 克也氏のお兄さんが社長であるが、今年1月に社長を降りて会長と成っている、社長交代劇、大株主は、問題の農林中金。リスクが高いジャンク債が弾けると皆沈む。
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