フィリピンの医療問題
フィリピンの医療問題についてスレッドが立ったが、意外と日本の方はフィリピンの医療制度を間違って解釈されているかたが多かったので、すこしご説明します。
私はアロヨ時代に作られた外郭団体の理事もしており、外郭団体の主だったメンバーは病院協会の方々だったし、私自身私の施設に診療所を持っていたので、それなりの事は熟知している。
まず日本の病院は病院長である医師が病院を作り、そこで働く医者は雇われ医者です。一部の医師会病院は違う部分もありますが、しかしあの病院が選んだ医者だから大丈夫という解釈になります。
これはフィリピンには無い事です。私でも病院院長になれる。例えばセントルークスは前は、チャオキンの社長、今はセキュリチィー銀行頭取、マカチィメヂィカルは香港ベースのインドネシア企業、アシアンホスピタルは タイのメヂィカルツーリズムを目指す病院チェーンと、病院とはビルの器、入院する部屋、貸し出す医療機器を準備する賃貸業務です。医者は優先的にそうした施設を使える事をメリットに、その病院内に専門医として部屋を借りる事で、集まった患者の病状によって診察を行うという仕組みです。故に病院を使うと、使った検査器具の利用代金(例えばレントゲン1000円)、そして入院ならお部屋代、手術なら手術室代金や麻酔師やその使用薬剤、エマージェンシーで入った場合は、その場所代や緊急医療を行った医師代、投薬した薬代等が細かく分かれます。
そして最後に専門担当の医師代ですが、その医師が補助で頼んだ医師の費用も含まれます。故に請求書は5枚10枚と多くチェックが大変です。前からそうですが、クレジットカードでの支払いも出来ます。
こうした病院はマニラ地区に集中しています。これはお金が払えなければ死ねという事ですから、お金がある地域に集中するのは、デパートと同じです。
しかし、ボラカイ等年間100万人が来るリゾート地でも病院は無く、1時間離れたカリボには病院がありますが、普段お金が払える患者が少ないため、医者が居ないのが現実で、そこから5時間のイロイロまで病院が無いという事ですので、ボラカイで脳梗塞を起こした場合、死亡率は99.9%です。これは私も何人か経験があります。
フィリピンで暮らすには、ファミリーメデシン 家庭医というドクターを持つ 事や知り合いになっておくことが必要です、その、いざという時そのドクターが症状や予算に応じて病院を選び、担当主治医と連絡をし会います。勿論 私も持っています。
最後にこれは宣伝ですが、うちの診療所縮小に伴い、歯科台が余っています。誰かご希望があればお安くお譲りします。
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